日本百名山の固有種の高山植物

百名山比較分析

 日本百名山の固有種、または、固有種に近い高山植物について述べます。私は登山の目的の1つに高山植物を見ることを挙げています。山の景色を楽しむことを第一番にしていますが、可能な範囲で固有種の高山植物が見られるように予定を組みます。目的の花を見るためには季節がかなり限定されます。場合によってはピークが1週間ほどしかないものもあります。積極的に狙っているわけではありませんので、これまでに巡り合えたのは10種に満たないです。

 ①リシリヒナゲシ(利尻山)かなり減っているようですが、どなたかが植えたのではと思われるような感じで、登山道のすぐ脇に近接して数株だけありました(写真)<頂上付近が立ち入り禁止(?)になる利尻岳>。②ミチノクコザクラ(岩木山)ハクサンコザクラと似ていますが、花がやや大きく、群生しているので圧巻です。大沢上部に雪解け後に出現しますが、8合目駐車場から登っても、御倉石から少し下って見ることができます。③ハヤチネウスユキソウ(早池峰山)日本の花ではエーデルワイスに最も似ていると言われています。④ナンブトラノオ(早池峰山)一面が真っ赤に染まるほど群生していました。⑤イイデリンドウ(飯豊連峰)地味にひっそりと咲いていました。⑥オゼソウ(至仏山)小さいですが、気品があります。⑦ホソバヒナウスユキソウ(至仏山)これもエーデルワイスに似た花です。<蛇紋岩の至仏山>

 沢山咲いている時期ですとすぐにわかりますが、数が少ない場合は見つけにくいです。早池峰山と至仏山はアルカリ性の蛇紋岩からできているので、固有種が多いとのことです。次はぜひ、南アルプス北岳のキタダケソウを見たいと思っています。

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リシリヒナゲシ。登山道脇の登山道を修復したところに生えていました。誰かが植えたのかもしれません。登山を通してこの辺りだけで見つかりました。
雪解けとともに出現するようです。大沢上部の雪渓の途切れたところで群生していました。生育地は限定されます。
ハヤチネウスユキソウ。登山道沿いにたくさん見られます。
ナンブトラノオ。広範囲の地域で見られるイブキトラノオは白っぽいですが、これは赤いです。
イイデリンドウ。小さく目立ちません。一生懸命探していないかもしれませんが、それほど多くは見られませんでした。
オゼソウ。至仏山頂付近の鳩町峠側に比較的たくさん咲いています。
ホソバヒナウスユキソウ。至仏山頂付近に比較的たくさん咲いています。
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