予想しなかった山頂からの景色

百名山比較分析

 日本百名山の頂上は大抵の場合、眺望が利きます(例外として、西吾妻山、皇海山、大菩薩嶺は山頂は樹木で覆われています)。私はなるべく天気の良い日を選んで登り、登ってみて天気が悪ければ再度登ります。頂上では長めに滞在することにしていて、大部分の百名山山頂からの景色を楽しんできました。晴れるとどこも素晴らしい景色を提供してくれるのですが、その中で予想しなかったものについて記します。

 1つ目は羅臼岳頂上付近から国後島が見え、北方4島最高峰の爺爺岳が判別できたことです。天気が良ければ知床の麓からでも爺爺岳は見えるとのことですが、高いところからだとアングルが違い、見え方が僅かかもしれませんが異なっていると思います。

羅臼岳山頂付近から見る国後島の爺爺岳。

 2つ目は斜里岳の頂上から摩周湖(下の写真の左側)と屈斜路湖(右側)が見えたことです。摩周湖は湖面は見えませんが、摩周岳が見えました。屈斜路湖は湖面が見えました。頂上におられた登山者が、「これまで摩周湖の湖畔まで2回行ったが、いずれも霧が出ていて全く見えなかった。こんな遠くから摩周湖を初めて見ると思わなかった。」と感慨深げに言われたのを興味深く聞いていました。帰路に摩周湖に立ち寄って、斜里岳を撮った写真も載せておきます。関連記事<北海道の日本百名山はハードスケジュールになる>

斜里岳山頂から摩周湖(左)と屈斜路湖(右)が見えました。
摩周湖から見る斜里岳

 3つ目は塩見岳山頂からの光景です。2010年8月23日(月曜日)の早朝に塩見小屋を出発し、山頂には6時に着き、7時20分まで滞在しました。天気がとても良く、360度の視界がありました。百名山では、遠くは富士山、そして、比較的近くに、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、荒川岳がくっきりと見えました。性能の良い双眼鏡を持っている方がいらっしゃったので、これらの山頂を見たところ、1つを除いて、どこの山頂にも多くの方がおられました。その1つは甲斐駒ヶ岳で、不思議なことに無人でした。周囲の方々と一緒にその理由を考えたの結果、甲斐駒岳山頂は周辺の主な山小屋からは遠いので(黒戸尾根にある七丈小屋の宿泊者は少ないと思います)、この時間に間に合わなかったのではないかと推定しました<日本百名山を絡めた縦走のお奨め><日本百名山登山中の予期せぬ出来事>

下の写真:塩見岳山頂から北方を望む。左から、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳(遠くの薄く見える山)、北岳(山頂付近のみしか見えない)、間ノ岳(近くの高い山)。

塩見岳山頂から間ノ岳(右手前)、北岳(その左)、甲斐駒ヶ岳(一番左)を望む。肉眼では山頂の人は見えませんが、双眼鏡を使うと見えました。

追記 武尊山山頂から見た太陽にハロがありました(2023年3月16日<積雪期の武尊山>)。教えてくださったは、ブロッケン現象の方が頻度が高く見られるとおっしゃってました。

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