最高地点が立ち入り禁止の日本百名山

百名山比較分析

山頂は一般的には山の最も高い地点です。しかしながら、崩落や噴火のために、山頂が立ち入り禁止になっている日本百名山がいくつかあります。それぞれについて記します。ちなみに、深田久弥が登った時にはいずれにも規制はなかったようです。現在の百名山挑戦者は、行けるところの最高地点に到達したことで登頂したとしているのでしょう。

利尻岳 南峰(1721m)が最高地点ですが、周辺の道が崩れているので立ち入り禁止になっています。すぐ近くの北峰(1719m)が到達可能な最高地点です(下の写真は北峰からみた南峰とローソク岩)。 <頂上付近が立ち入り禁止(?)になる利尻岳

浅間山 噴火のため火口近くの最高地点の2568mまで行くことはできません。火口から少し離れた外輪山の前掛山(2524m)が立ち入り可能な最高地点でした(下の写真は前掛山から見た浅間山)。しかしながら2023年3月23日からはここも立ち入り禁止になりましたので、西方約3Kmのところにある浅間山の別の外輪山の最高地点である黒斑山(2404m)が百名山登頂の目標となるでしょう。積雪期のここからの浅間山の眺望はまるでガトーショコラのようです<外輪山から見る積雪期の浅間山>

焼岳 落石が多いため最高地点の南峰(2455m)は立ち入り禁止です(下の写真が南峰と思われる)。行けるところの最高地点は北峰(2444m)です。しかし、積雪期には落石の危険は少ないので、南峰に行くことができるという特典があります。ただし、積雪期の登山は難しく、上級者に限るとのことです。

大山 最高地点の剣が峰(1729m)への頂稜は崩落が激しく、立ち入り禁止です。剣が峰から1Kmあまり西側の弥山(1709m)までは行くことができます。下の写真は弥山と逆の東側のユートピア避難小屋より少し登ったところから見た剣が峰方向です。剣が峰が見えているかどうかはわかりません。こちらも道が崩れていて、剣が峰に近づくことはできませんでした。

2023年11月現在、御嶽山は噴火のため、最高地点への立ち入りの時間帯が制限されています。上記の例とは逆に、深田久弥が雌阿寒岳に登ろうとしたときには、火山活動のため立ち入り禁止になっていて、代わりに雄阿寒岳を登っています。現在は雌阿寒岳に登ることができますが、雄阿寒岳も名山で、登ることをお奨めします<阿寒岳は雌雄の阿寒岳と阿寒富士の3山セット>。

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