ネパールトレッキング3-6

アンナプルナ内院

2019年11月2日7時50分MBC(マチャプチャレベースキャンプ、3650m)のマチャプチャレゲストハウスにて記す。: 昨日の午後の休憩で疲れが取れた。午後動かないだけでも全然違う。足は疲れていないし、右膝も痛くない。高山病の症状もない。喉の痛みは昨日よりもだいぶ良い。ただ、咳が時々出るのが唯一の懸念。他の宿泊者は4時ごろにABC(アンナプルナベースキャンプ、アンナプルナ内院、標高4130m)に出発したようである。6時に外に出ると、西側に新たな雪山(アンナプルナ)が見えた。これから朝日が出るので、200mくらい、ABC方面に登った。朝日に輝くヒマラヤは今もゲストハウスから見えているが、荘厳で神々が宿っているといっても過言ではない。迫りくるものがある。これからABCに行き、山々を堪能するつもり。

MBCの少し先に行った所で見えた、朝日に輝くアンナプルナ。アンナプルナI峰(8091m)にマチャプチャレ(6993m)の影がかかっている。

12時30分ABCのアンナプルナサンクチュアリーゲストハウスにて記す。: 8時40分にMBCを出発し、ゆっくり歩いて10時30分に着いた。学生時代にムクティナートまで行った時に途中で会った日本人がここまで来たのである。ネパールトレッキング1-1(1985年) いつかは来てみたかった。ポカラのNGゲストハウスのマヤ(1983年にウレリで会ったデビの妹)の友達がいるこのゲストハウスにした。友達のジュビーはここのオーナーのようであり、貫禄がある。ABCはヒマラヤの山々に囲まれている。さっき、裏山まで登ってきた。4300mくらいであろう。間違いなく、これまで来た最高地点。山の迫力は写真ではわからない。自分の眼で見るのが一番。体力が落ちているので、ポーター無しでヒマラヤをトレッキングできるのはあと数年であろう。現在(12時50分)は霧に覆われてきて、山はほとんど見えなくなった。

アンナプルナI峰とABC
ABCの裏山から見たガンダルバチュリ(6248m)

13時40分テントの中で記す。: ジュビーは部屋はいっぱいで、食堂(周りに寝れるようになっているが、ネパール人でうるさいらしい)かテント(暖かいのでお奨め)のどちらかなら泊まれるというので、テントを選択した。咳で同室者に迷惑をかけることがとても心配だったが、その心配はなくなった。ヒマラヤの神々のお陰である(本当にそう思う)。テントの中は今はとても暖かいが、夜はどうなるかわからない。対策はたくさんある。夏山用シュラフ。シュラフカバー。ゲストハウスの毛布2枚。セーター(まだ使っていない。ここのために取っておいた。)桐灰カイロ(一つ貼った。もう一つある。これがあれば雪山に埋もれても大丈夫だと宣伝している。)テントの下にはウレタンマットが何重にも敷いてある。これでヒマラヤの寒波が来ても大丈夫であろう。今は半そででもよいくらい暖かい。桐灰カイロを貼ったのは間違いかもしれない。外は霧(だと思う)なのでしばらく寝る。

16時45分食堂にて記す。: ヒマラヤの奥地は今回の旅では本日が最後。夕焼けに映える山を狙っていたのだが、今のところ霧で視界はない。昨日のように霧が引くことを期待している。朝日と夕日のヒマラヤをMBCで、昼のヒマラヤの全景をABCで見たので、半分以上は満足している。ABCからの夕日のヒマラヤは無理でも、明朝に朝日のヒマラヤを見ることができれば満足するだろう。テントの中に3時間くらいいた。咳が少し出るからか、高地のせいなのか、それとも疲れているのか、眠れなかった。テントで眠れなかった原因がもう一つある。ネパール人たちがテントのすぐ近くでキャンプファイヤーをして騒いでいた。明日は山を見てからひたすら下る。調子が良ければチョムロンまで行けるのだが、駄目ならシヌワになる。17時50分になって、やっとマチャプチャレが姿を現した。夕日はだいぶ前(17時頃)に沈んでいるが、少しだけ山容を照らしていた。ここに来てよかった。神様からの贈り物。

キャンプファイヤーをして、はしゃいでいたネパール人たち。記念撮影をしていたので、横から撮らしてもらった。
ABCから見るマチャプチャレ。昼からはずっと霧で覆われていたが、日が沈んでからやっと頂を現した。

ネパールトレッキング3-1に戻る

ネパールトレッキング3-7に進む

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

Comments

Copied title and URL