ネパールトレッキング1-3

ジョムソン街道1

1983年3月30日20時タトパニレストハウスにて記す: 今日は強行軍。足が痛くなった。多分明日はここに連泊するだろう。ウレリ7時出発の予定が、飯が遅れて、8時出発。今日は昨日より空気が澄んでいて、山が良く見える。ウレリからはアンナプルナサウスが見えているようだ。ゴレパニまで林の中をゆっくり登っていく。赤い花が咲いている(ずいぶん後にこの花はシャクナゲであることがわかりました)。約3時間で到着。腹具合は相変わらず悪い。ゴレパニは峠になっていて、アンナプルナサウス、ダウラギリなどが見渡せる。大パノラマである。裏手の方に45分ほど登ると(プーンヒル)、もっとよく見えるらしく、ここで泊まって、明日の早朝に見に行こうかなあと迷った。しかし、標高2853mで、夜は寒そう。タトパニまでは下るのみで、距離は長いが17時には着けるだろうと、ゆっくり景色を見て、昼食を食べて、12時40分に出発した。これがやや間違いで、確かに下りばっかりだが、上りにエネルギーを使ってしまっていて、思うように距離を延ばせない。30分ほど歩いて、10分ほど休憩していた。17時にやっと谷の見えるところにやってきた。タトパニは谷の下にある。日が暮れそうなので、焦りながら、しかし、こけそうなので、ゆっくりと最後の力を無理やり出して、谷を降り、タトパニには18時20分頃着いた。もう少し遅ければ、真っ暗になり、どうなっていたかわからない。なにせ、ヒマラヤの奥地には何が住んでいるかわからない。

 ここのロッジ(Tatopani rest house)は設備が整っている。電気トイレ、食堂、シャワーと。そして、5分で温泉へ歩いて行ける。明日は一日温泉に浸かっていようか。途中で子供が「ミータイ」と言っていたが、これは「金をくれ」ということがわかった。一度10パイサを差し出すと、受け取らずに、50パイサ(ミルクテーが50パイサくらい)くれと言った。しつこいので、25パイサやった。

ウレリとゴラパニの間にあるナヤタンティでポーターと写した写真。子供でも重たい荷物(写真に写っている)を運んでいる。
ウレリとゴラパニの間にあるナヤタンティでポーターと写した写真。子供でも重たい荷物(写真に写っている)を運んでいる。
ネパールの国花(ずいぶん後にシャクナゲだとわかりました)。この辺りにはたくさんあったが、他では見なかった。
ネパールの国花(ずいぶん後にシャクナゲだとわかりました)。この辺りにはたくさんあったが、他では見なかった。
ゴレパニから見えるアンナプルナサウス(右、7219m)とアンナプルナⅠ峰(左、8091m)

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