日本百名山達成に必要なもの

百名山比較分析

日本名山を始めようとする方に、僭越ながらご助言いたします。百名山達成に必要のものについて述べます。関連記事<回想記を立ち上げた経緯><日本百名山の特徴と印象>

 まず1番目は当然のことですが、健康な体です。百名山で最も体力が必要と思われるのは、平ガ岳を日帰りで登れることです(私見)ので、これをクリアーできる体力があれば問題ないかと思います。体力が今後落ちることが心配な方は平ガ岳を早めに登ることをお奨めします。<日本百名山で最も体力が必要なのは平ガ岳>他は山小屋やテント場を使って時間をかけることができます。また、登山で膝を痛めないようにサポーターをするなど、日ごろから足腰を痛めないように心がけることも大切です。ちなみに私は、百名山を本格的に始めた頃は右膝がすぐに痛くなったのですが、登山を重ねるうちに治ってきました。うれしい誤算でした。

 2番目は時間です。百名山は関東や信州に多くありますので、北海道や四国、九州の方は非常に不利です(お金の面でも)。長期の休みを取れない方はなおさらです。定年退職(一般的には60歳から65歳くらい)してからは時間がありますが、体力が落ちてきます。私のように天気の良い日しか登らない主義の方は、予定の半分くらいしか登ることができませんし、良い天気の日を選んで登っても、山頂でガスっていて、再チャレンジする場合もあります。また、夏季にしか登れない山が沢山ありますので、1シーズンに頑張って10座登っても10年かかることになります。なお、アクセスの難しいところがどうしても残ってきますので、最後の方はペースが落ちてしまいます。一方、夏季に長期休暇が取れる方は早く達成できるでしょう。

 3番目は資金です。登山の道具<登山の道具>、旅費、山小屋代がかかります。私は登山の道具は最小限で、ツアーは一切利用せず、アクセスには夜行バスや青春18切符を利用したり、山小屋で自炊したりして、倹約を心がけました。全部でどれだけかかったのかは記録しておらず、正確にはわかりませんが、200万円~300万円の間でしょう。

 4番目は強い志です。100名山を達成したいという気持ちが必要です。100名山を目指した方で、どれくらいの割合の方が達成したのかは不明ですが、志が弱ければ途中で挫折してしまうのではないでしょうか。私は、40代後半から本格的に100名山を目指しましたが、100名山に挑戦中ということが生活の支えになっていたことは確かです。一方、どうしても早く達成したいという気持ちは少なく、景色を楽しみながら達成したいとかんがえていました。山頂付近で景色が悪かった百名山は数座しかありません。これらは再チャレンジしたいと考えています。

 他に留意するものとして、強い高所恐怖症のある方は無理かもしれません。こういう方はそもそも100名山を目指さないと思いますが・・・。日本百名山の一般的なルートで最も高所恐怖を感じるのは剱岳です(私見)ので、ここをクリアーできれば大丈夫だと考えられます。ちなみに私は軽い高所恐怖症で、初めて剱岳を登った時は生きた心地がしませんでしたが、山行を繰り返すうちに少しは慣れてきました。<日本百名山で最も滑落の恐怖を感じるのは剱岳>

剱岳の難所の一つのカニのタテバイ。

 定年退職してから日本百名山を目指す方もいらっしゃると思います。ある程度経験を積んでからの方が良いと思いますが、体力や気力が衰えないうちに、渡渉のある幌尻岳<日本百名山で最も難しかったのは幌尻岳>、体力が必要な平ヶ岳、それに、最も滑落の恐怖を感じる剱岳を登っておくことをお奨めします。

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