日本百名山での一日の標高差2000m超え

百名山比較分析

 登山をするとき困難さの指標は、道の荒れ具合や距離もありますが、やはり標高差が最も重要な指標だと思います。百名山の一般的なルートでは通行に苦労するほど荒れている道は極わずかしかありません。そこで、私が一日で登った標高差が2,000mを越えたルートを紹介します。私は決して体力が屈強な方ではありません。しかしながら、志さえあれば、一日で標高差2000mを登りきることはそれほど困難なことだとは思いません。なお、標高差はYAMAPから引用しました。いずれも途中に山小屋があり、水の補給や一泊することもできます。

1.甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根 2560m 9月中旬に登ったので、涼しくて登りやすかったです。水で困った記憶はありません。登山口から頂上まで休憩も含めて7時間20分かかっています。下りは北沢峠まで降りましたが、足にはかなりのダメージがありました。

2.剱岳の早月尾根 2450m 8月中旬に登ったので、暑かったです。この尾根には水場はありません。途中に早月小屋があり(一日目はここに泊まる人が多いと思います)、ペットボトルの水を販売しています。しかしながら、水は途中では購入しないと決めて、3.5L持参し、最後は水不足に陥りました。このような場合、泥水でも飲んでみたくなるものだと聞いたことがありますが、そこまで深刻ではありませんでした。なんとか日帰りで往復出来ました。休憩も含めて上りに7時間30分、下りに7時間15分かかっています。大変だったので、日帰りはお薦めしません。剣岳登山の一般的な南からのルート<日本百名山で最も滑落の恐怖を感じるのは剱岳>と比べ、違った景色が楽しめ(写真)、危険な箇所は少ないです。ただし、日帰りは疲れますので、山を下りてからも注意してください(この後、実は大変な目に遭いました)。<登山に関連して身の危険を感じたこと>

早月尾根から景観

3.上高地から槍ヶ岳山荘 2140m 一般的なルートで、登山者が多いです。ガイドブックには途中の槍沢ロッジに一泊する日程が紹介されていますが、一日で槍ヶ岳山荘まで行く人の方が多いように感じました。

4.椹島から赤石岳 2140m 一般的なルートです。南アルプスですので、上記と比べて登山者はかなり少なかったです。途中の赤石小屋に泊まる人もおられます。赤石岳頂上付近にある赤石岳避難小屋では、到着時に写真を撮っていただき(遭難事故の時に役立てるようです)、年末に葉書をいただきました。

5.空木岳の池山尾根 2100m 8月中旬でしたが、暑くはなかったです。7時間15分かかっています。標高差が大きいためか、下りに利用する人がほとんどのようです。

空木岳山頂。
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