北海道の日本百名山はハードスケジュールになる

百名山比較分析

 北海道には9座の日本百名山がありますが、いずれも冬の積雪量は多いですので、冬季に登るのは困難です。そこで関東以西に住んでおられる方にとって、これらの9座を効率よく登ることが百名山を攻略するうえで重要だと思います。ご参考までに私の北海道の百名山の登山歴を記します。5回に分けて登りました。1回目から3回目までは兵庫県在住時、4回目と5回目は群馬県在住時で、いずれも飛行機を利用しています。1回目と2回目はそれぞれ3座ずつ登り、ハードスケジュールでした。登山では下りに足を痛めます。北海道には食事を提供する山小屋がほとんどありませんので、いずれの登山も日帰りにしました。長い下りで足が痛くなりましたが、このことを計算しておらず、体にとってきつい登山になりました。信州では連日の登山でもたいていは山小屋を渡り歩く縦走で、毎日長い下りがあるわけではなく、足への負担は北海道と比べればそれほどかかりません。

 1回目は、2013年7月に3泊4日でトムラウシ山、十勝岳、後方羊蹄山の3座に登りました。初日:千歳空港からレンタカーでトムラウシ温泉北側の登山口まで移動、二日目:トムラウシ山頂までピストンし(休憩を含めて10時間30分)、十勝岳望岳台の途中まで車で移動。三日目:車で十勝望岳台まで移動し、十勝岳、美瑛岳に登り(同9時間20分)、車で羊蹄山登山口まで移動(この移動がきつく、着いたのは夜中でした。事故を起こさなくてよかったです。)、四日目:3時間ほどしか眠る時間がなく、登る前からふくらはぎがパンパンの状態でしたが、羊蹄山をピストンし(同8時間15分)、車で千歳空港まで移動。自宅に戻ってからも、1週間ほどは疲れが取れませんでした。

トムラウシ山頂。360度の視界があり、大雪山、十勝岳が見える。

 2回目は、2015年7月に4泊5日で雌阿寒岳<阿寒岳は雌雄の阿寒岳と阿寒富士の3山セット>、羅臼岳、斜里岳に登りました。初日:千歳空港からレンタカーで雌阿寒温泉まで移動、二日目:雌阿寒岳、阿寒富士に登りました(休憩を含めて7時間10分)。寒かったせいか、この日の登山で歩くのが困難なほど右膝が痛くなりました。しかし、休養日はなく、その日のうちに車で岩尾別温泉まで移動。三日目:羅臼岳をピストン(同10時間30分)しました。この日は膝が回復していて、ゆっくり目のペースでしたが、登山に支障はありませんでした。車で斜里町まで移動。四日目:斜里岳をピストン(同9時間15分)。右膝は下りになって痛くなり、これまでになかったことですが、ゆっくりペースのツアー集団にも抜かれ、やっとの思いで麓まで辿り着きました。五日目:斜里町から新千歳空港まで車で移動。<予想しなかった山頂からの景色>

羅臼岳山頂。後ろは知床の連山。国後島はバッチリ見えます。その向こうの択捉島の山が見えていると人もいました。

 3回目は2017年7月の幌尻岳<日本百名山で最も難しかったのは幌尻岳>、4回目は2020年7月の利尻岳<頂上付近が立ち入り禁止になる(?)利尻岳>、5回目は2022年8月の旭岳<日本百名山達成は旭岳>で、一回の山行で一つの山しか登っていないので、ハードではありませんでした。1, 2回目ですでに北海道の100名山を6座を登っていて、この時点では旭岳にも登っていた(合計7座)と勘違いしていたので、一度に複数の山を登ろうという意識はありませんでした。100名山の最後を利尻岳にしたかったのですが、どうして旭岳が最後になったのかは<日本百名山達成は旭岳>または<最高地点に登り直した蔵王山、燧ケ岳、大雪山>を読んでいただければわかります。

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