ネパールのロッジの料理

ネパールトレッキング

ネパールのトレッキングコースには、一日の工程の中で、どこかに必ずロッジがあります。ほぼすべてのロッジはトレッカーに食事を提供しており、自炊する人はほとんどいません。ネパールのロッジでは宿泊代は低く抑えられていて(高くても1000ルピー未満、1ルピーは約1円、中には朝食と夕食を取れば宿泊代が無料になることろもありました)、食事代で儲けるようになっているようです。トレッキング中の1つの楽しみが食事ですが、ロッジは山奥にあることが多いですので、あまり期待してはいけません。食事にはネパール料理と西洋料理があります。本来のネパール料理は辛いですが、トレッカー用にマイルドになっています。西洋料理の方は味は日本で食べるものとは少し違っているものが多かったです。下記にいくつか代表的なものを紹介します。味や具材は地域差というよりもロッジ毎に違っているように思います。値段は山奥に行くほど高いですが、一品300~800ルピーくらいです。小食の人は一品で充分です。

下の写真:カレー。2019年12月ジョムソン街道のガーサのイーグル ネスト レストハウスにて。トレッカー向けにマイルドになっている。そのせいか、あまり美味しいとは感じなかった。辛いものが大丈夫な人は、ネパールの味付けにしてもらうと良いかもしれません。

下の写真:野菜チョーメン。2019年12月ジョムソン街道のコバンのホテル チェアー フェザント バレー(2023年5月には廃業していた)にて。チョーメンはどこの食堂にでもある。日本の焼きそばとほとんど同じ。ケチャップをかける。2枚目の写真の中央のお姉さんが作ってくれた。

下の写真:チキンヌードルスープと野菜モモ。2019年12月ジョムソン街道のカグベニのホテル パラダイスにて。チキンヌードルスープはインスタント麺だと思われる。モモは日本の餃子とほぼ同じで、美味しかった(モモはどこで食べて美味しい)。調味料としてケチャップが付いているが、本来はネパールの辛い調味料が付いている。私は日本からアルミパック入りの醤油を持ってきたので、バッチリの味付けができた。3枚目の写真のグルン族の母娘が作ってくれた。2023年5月に再訪したが、料理人は代わっていた。

下の写真:ダルバート。2019年ジョムソンのホテルスノーランドにて。これはベジタリアン用で、チキン又はマトンの煮物が付けばノンべジタリアン用になる。ベジタリアン部分はお代わり可能。沢山食べる人にはダルバートがお奨め。ネパール人のほとんどはダルバートを注文するようである。このダルバートはトレッカー用にマイルドになっていた。ネパール人は、ライス(バート)に豆のスープ(ダル)をかけて、右手で混ぜて、美味しそうに手で食べる。日本で同じようにすれば、行儀が悪いと言われそう。箸は日本人だから出してくれた。通常はフォークとスプーンで食べる。ダルの横にはタルカリというカレー味の野菜(ジャガイモ、カリフラワーなど)の煮物。その横はサーグといる青菜の炒め物。構成や具材はロッジによってかなり違っている。2枚目の写真のホテルのオーナーが作ってくれた。3、4枚目は別のところで食べたダルバート。4枚目はチキンの煮物が付いている。

下の写真:チャパティーとトマトオムレット。2019年10月アンナプルナ内院途中のトルカのポピュラー ツーリスト ゲストハウスにて。朝食はこのようなものを食べていた。

下の写真:トマトピザ。2019年10月アンナプルナ内院途中のチョムロンのモナ・リザ ロッジにて。このロッジにはピザハウスという大きな看板が出ている、いわゆる看板メニュー。恐らく美味いのであろうが、この時は風邪で体調が悪く、残念ながら美味しさを感じることができなかった。

下の写真:春巻きポテトフライ付。2019年11月。マチャプチャレベースキャンプのマチャプチャレ ゲスト ハウスにて。味付けに少し違和感があるが(体調が悪かったのでこのように感じたのかもしれない)、野菜たっぷりで、栄養になると思われた。

下の写真:卵野菜トゥクパ。2023年5月アッパーピサンのホテル ロイヤル ネイシャン コッテージにて。トゥクパは汁そば。量は少なく、流し込め、野菜が取れるので、食欲のない時に頼んでいた。日本人には食べやすい味である。

下の写真:野菜玉子フライドポテト。2023年5月マナンのトロンラホテルにて。この辺りはポテトが美味しいという情報をネットで得たので、試してみたら美味しかった。

下の写真:シナモンロールと野菜スープ。2023年5月アンナプルナサーキットのトロン・フェディのロッジ(標高4400m)にて。シナモンロール(550ルピー)は本格的な味で、ここで焼いているのだと思われる。野菜スープ(500ルピー)はイマイチ。食材はトレッカーなら歩いて二日かかるマナンから人または馬が運んできたと思われるので、値段が高いのだろう。

下の写真:アップルパイ。2023年5月ジャルコット(ムクチナートから少し下ったところにある)のベーカリーにて。シーズンオフだからか、ベーカリーでアップルパイしか作れないとのことで注文した。300ルピー。焼くのではなく揚げる。30分ほど待っていたら揚げたてが出てきた。まずまずの味だったが、リンゴ片が細かく切ってあったのが少し残念だった。日本のアップルパイのような大きなリンゴ片を期待していた。

下の写真:ミックススパゲッティ。2023年5月カグベニのホテル パラダイスにて。量が多く、二人分くらいに感じ、まずくはないが、同じ味のものを完食するのに疲れた。2019年5月に来た時と料理人が代わっていた。たくさん食べる西洋人向けだと思われる。

下の写真:ミックスフライドライス。2023年5月ジョムソン街道のカロパニのシーユーロッジにて。このロッジは料理に定評のあるタカリー族が運営している。これまでトレッキング中に食べたものの中で群を抜いて美味しかった。ネパールの米はチャーハンに合う長粒米で、味付けも食感も良く、もしもこのロッジが近くに有れば、これを食べるためにわざわざ訪れたいと思うほど。

ロッジでは他にも多種類の料理を提供するが、私は上記の料理の中から、その時の気分で選んでいた。まずくて食べられないものはなかったが、ロッジによって味や具材が違うと思われるので、すれ違った人などから評判を聞くのがよいと思う。また、混んでいるところは恐らく料理が美味しいのだと思われるが、相部屋になる可能性がある。タカリー族が経営しているところ(タカリーキッチンと表示している)は外れがないだろう。

ネパールトレッキング1-1ジョムソン街道1(1983年)へ移る

ネパールトレッキング2-1ジョムソン街道2(2018年)へ移る

ネパールトレッキング3-1アンナプルナ内院(2019年)へ移る

ネパールトレッキング4-1アンナプルナサーキット(2023年)へ移る

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