日本三大山城は訪れる価値あり

登山関連情報

 日本三大山城とは、岐阜県の岩村城、奈良県の大和高取城、岡山県の備中松山城です。いずれも麓からはそれほどの高度はありません。本格的な登山を好む方にとっては物足りないかもしれませんが、訪れると戦国時代を感じることができます。深田久弥は日本百名山を選定する基準の一つとして歴史を挙げていますが、他に、標高1500m以上という目安もあり、標高からこれらが百名山に選ばれなかったのでしょう。標高1500mm以上のところの城は守りには強そうですが、食糧を麓から運び上げるが大変で、城として成り立たないのでしょう。

 備中松山城(2016年1月10日訪問)は天守、櫓及び土塀が重要文化財に指定されていて、天守の中に入ることができます。2022年12月12日に再度登ったところ、猫の「さんじゅーろー」が城主を務めていました。戦国時代には、稀ですが女城主(日本三大山城の一つの岩村城)がいましたが、猫が城主をしていたというのは聞いたことがありません。平和な現在だから猫でも務まるのだと思います。または、猫の手も借りたいほど人手不足なのでしょうか。

備中松山城の城主のさんじゅーろー

 大手門跡の北側の石垣はNHKの大河ドラマ真田丸のオープニングで使われていることが分かりました。

備中松山城の追手門跡の北側の石垣。NHKの大河ドラマ真田丸のオープニングで使われていました。

 大和高取城(2018年10月5日訪問)は3城のうちで最も石垣が立派です。観光化されていませんので、石垣が崩れているところもあります。訪れる人が少ないのはもったいないと思います。戦いのためですが、よく山の上にこれだけの岩を運びこんで、強固な城を造ったものだと感心します。

大和高取城の石垣

 岩村城(2022年11月24日訪問)において、かつて織田信長の叔母のおつやの方が女城主として、武田信玄の軍勢を迎え撃ちましたが、敵将と婚姻するという珍しい条件で降伏しました。本丸跡からは御嶽山が見えましたが、おつやの方はここから御岳山を見て何を考えていたのでしょうか。

岩村城の石垣
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 これらの他に、山城として、滋賀県の安土城も行ってみる価値があると思います。織田信長が築城しただけあって、山城としてはとても立派です。上記のうち建物があるのは備中松山城だけで、他は石垣のみですので、正確には城跡です。

安土城の石垣
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