大峰山の山岳信仰の中心は山上ヶ岳

百名山登山記

 日本には山岳信仰が根付いており、山岳信仰の対象となっている日本百名山は、月山、白山、石鎚山など枚挙にいとまがありません。ここでは山岳信仰が最も盛んな百名山の一つである大峰山ついて記載します。

 大峰山の最高地点は八経ヶ岳(1895m)です。行者環(ぎょうじゃがえり)トンネルの西側から奥駆道出合いに出て、日帰りで八経ヶ岳をピストンをする人が多いと思います。一方、奥駆道出合いから大峰奥駆道(修験者の道で、全長80Kmあり、ユネスコ世界遺産の一部です)を逆側に7時間ほどかけて行ったところにある山上ヶ岳は大峰山の山岳信仰の中心地です。山上ヶ岳へは別のアクセス道もあります。高さは1719mと八経ヶ岳より低いですが、修験道の根本道場があり、山全体を聖域として現在でも女人禁制(日本では唯一)が維持されています。深田久弥は百名山選考の1つの要素として歴史を挙げていて、奥駆道を通って山上ガ岳から八経ヶ岳まで歩いています。

 私は八経ヶ岳には4回登っています。そのうち3回は行者環トンネル西側からのピストンで、残りの一回は和佐又口ー大普賢岳ー八経ヶ岳-河合の1泊2日コースで、行者環避難小屋(無料、予約必要なし、比較的新しい)に宿泊しました。4回のうち3回はオオヤマレンゲ<山に咲く清楚な花>を見るために登りました。また、山上ヶ岳には2回登っています。2回とも清浄橋からピストンしましたが、すれ違う時の挨拶は「こんにちわ」ではなく、「ようお参り」です。鐘掛岩や西の覗を体験しました。奥駆道は大普賢岳と八経ヶ岳間までは通りましたが、大普賢岳と山上ヶ岳間は通っていません。弥山の東側の坂道で、修験者を見かけました。機会があれば、八経ヶ岳の南側の奥駆道を歩いてみたいと思っています。

山上ヶ岳の登山口の1つである清浄橋にあった女人禁制の看板。
西の覗。お金を払って、荒行を受けます。写っているのは私ではありませんが、私も体験をしました。
修験者の行列に会いました。法螺貝を吹いている人がおられました。
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