日本百名山で最も体力が必要なのは平ガ岳

百名山登山記
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 百名山の一般的なルートの中で最も体力が必要だと思われるのは平ガ岳です。山中に宿泊施設やキャンプ場はありません私が平ガ岳を訪れた当時(2008年7月)は頂上近くの姫ノ原にキャンプ場がありましたが、現在はありません。一般的なルートは鷹ノ巣ルートと呼ばれ、東の登山口からの標準時間(健康な成人登山者が無理なく歩ける時間、山と渓谷社)は往復10時間20分で、休憩時間を含めて日帰りで登山する必要があります。標高差は約1,300m位です。なお、前泊の縛りがあるという点で一般的ではありませんが、北からのルート(皇太子ルートと呼ばれています)もあり、銀山平の宿に宿泊すると、登山口までマイクロバスで送迎してもらえ(一般車は通行止め)、往復6時間ほどで頂上を往復できるようです。体力に自信のない方はこのルートを使うことができます。ちなみに私は(当時49歳)鷹ノ巣ルートを選びました。休憩と玉子石への寄り道(少しだけルートから外れています)も含めて11時間10分かかっています。山頂付近は広大な平坦地が広がっていて、越後三山方面が見えました。百名山にふさわしい名山だと思いますが、道のりが長いので、もう一度行く気持ちは正直言ってあまりありません。今後の体力減退が心配な方で、鷹ノ巣ルートを登りたい方は、早いうちに行くことをお奨めします。百名山の一般的なルートでは平ガ岳が最もロングコースで、他は山小屋やキャンプ場を利用することにより、平ガ岳より体力的には行きやすいと思います。<日本百名山達成に必要なもの><日本百名山で最も滑落の恐怖を感じるのは剱岳><日本百名山で最も難しかったのが幌尻岳>

平ガ岳山頂。名の通り、山頂付近は広範囲に渡って平坦。
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玉子石。ルートから少しだけそれるが、一見の価値あり。
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 平ガ岳に次ぐロングコースは、皇海山(すかいさん)だと思います。群馬県側の栗原川林道が2019年10月の台風の影響で、現在、車が通れないようなので、栃木県側から登ることになります。初日は庚申山荘泊まりの一泊二日にするのが一般的のようですが、2日目に標準時間で11時間20分かかり、平ガ岳より大変です。帰りも庚申山荘に宿泊すれば、2日目は9時間未満になります。ちなみに私は運が良かったのか、この台風のかなり前の2008年5月に栗原川林道を車で通って群馬県側の登山口から登っております(標準時間は往復で4時間30分)。栗原川林道は相当な悪路で、その時、自家用車(ジープタイプではなく、普通の乗用車)の底がダメージを受けて、修理費に約7万円かかりました。総合的に考えれば、運は良くなかったようです。なお、皇海山の山頂は木々のため視界がありません。

 

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