阿寒岳は雌雄の阿寒岳と阿寒富士の3山セット

百名山登山記

 深田久弥の著書「日本百名山」には阿寒岳とのみ記載されています。深田久弥は火山活動のため雌阿寒岳には登っておらず、雄阿寒岳に登っています。この本の後記で、登った山を百名山に選んだと書いていますので、雄阿寒岳を百名山とするのが自然です。しかしながら、一般的には雌阿寒岳を百名山としています。一方、雌阿寒岳、阿寒富士、雄阿寒岳の3つまとめて百名山とする説もあります。雌阿寒岳には2015年7月8日に登りました<北海道の百名山はハードスケジュールになる>が、雲海で阿寒湖側の景色は見えませんでした。つまり、一番上の写真の景色を見ずに、阿寒岳に登ったと思っていました(間違いではありませんが)。今回(2022年10月6日と7日)、雌阿寒岳、阿寒富士、雄阿寒岳に登ってきました。寒かったですが、晴れていて景色が良く見えました。まだ積雪はありませんでした。

 コース:(一日目)雌阿寒温泉→雌阿寒岳山頂→阿寒富士→オンネトー茶屋 休憩含めて5時間35分   (二日目)滝口→雄阿寒岳山頂→滝口 同8時間25分

 印象に残った景色:雌阿寒岳山頂から360度の展望が素晴らしいです。雌阿寒岳山頂からの阿寒湖・雄阿寒岳方面と阿寒富士方面。阿寒富士山頂からの雌阿寒岳とその向こうに見える雄阿寒酒。雄阿寒岳からの雌阿寒岳方面。以上、4枚の写真を載せました。

雌阿寒岳山頂から雄阿寒岳と阿寒湖を望む。2015年に訪れた時は一面雲海で何も見えなかった。今回、このような景色が広がっていることを認識し感動した。
雌阿寒岳山頂から阿寒富士を望む。2015年には類似の景色を見ている。
阿寒富士から雌阿寒岳と雄阿寒岳を望む。
雄阿寒岳山頂から雌阿寒岳(噴煙の向こうの最も高いところ)と阿寒富士(雌阿寒岳の左)を望む。

 雌阿寒岳の登頂で満足して帰ってしまう人もいらっしゃいますが、阿寒富士と雄阿寒岳もその途中や山頂からの眺望が素晴らしいので、ぜひ登ってください。阿寒富士は雌阿寒岳からそれほどかかりません。一方、雄阿寒岳は時間がかかり、人はまばら(平日でしたのですれ違った人はたったの4名)ですが、道はしっかりとしていて目印も完備されていますので、迷うことはほぼないでしょう。私は熊鈴はうるさいので滅多に付けませんが、ここは人が少なくて、いかにもヒグマが出てきそうな雰囲気なので、熊鈴を高らかに鳴らしながら登りました<日本百名山の特徴と印象>。雄阿寒岳山頂からは雌阿寒岳、ペンケトー、パンケトー、屈斜路湖、斜里岳等が見え、6合目付近からは阿寒湖のまりも生育エリアが身近に見えます。なお、理由が知りたいのですが、雄阿寒岳の合目の看板は5合目が実際は8合目くらいのところにあるので、要注意です(5合目の看板に「ここまで来たら8割クリア」と書いてありますので、看板を立てた人も当然ながら気づいています)。雌阿寒岳、阿寒富士、雄阿寒岳の3つで百名山とする説に大賛成です。雄阿寒岳は是非とも登っていただきたいと思います。

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