日本百名山達成は旭岳

百名山登山記

  日本百名山を目指したのは2007年9月(私は当時48歳)に間ノ岳で会った登山者(当時50歳くらいで80座余りを登られていました)から百名山の話をお聞きして、これは踏破する以外にないと感じたのが始まりでした<回想記を立ち上げた経緯>。私は以前から登山が好きで、それまでに日本百名山を知らずに19座を登っていましたので、その後に81座を15年間かけて登ったことになります。旭岳が最後になったのは、学生時代にすでに登ったものと勘違いしていたからです。最近になって、写真を整理していて、当時は旭岳の近くの赤岳に登っていたことに気づきました。他にも蔵王山と燧ヶ岳は最高地点に登っていなかったので、今年になって登りました<最高地点に登り直した蔵王山、燧ケ岳、大雪山>

 前日はケイズハウス北海道に宿泊。ここは食事の提供はなく、持ち込みや自炊で、広めの温泉があります。2022年8月26日、旭岳ロープウエイ側から入りました。この時期の大雪山は、高山植物はほぼ終わっていて、紅葉はまだ早く、しかも平日だったので、とても空いていました。6時30分の始発のロープウエイには登山者が20名程度おられました。旭岳に登れば百名山達成ということで緊張していました。姿見では山腹から噴煙を出している旭岳が良く見えました(上の写真)<噴火している日本百名山>。天気は曇り。登り始めてすぐに森林限界になり、頂上までが見渡せる斜面をゆっくりじぐざぐに登っていきました。2時間ほどで頂上に着きましたが、頂上付近では風雨が強くなり、長くは滞在できません。この日は旭岳頂上付近だけ雨が降っていました。周りにいた人に100名山達成の証拠写真を撮ってもらって、早々に間宮岳側に降りました。

 この下りは急坂で地面が固く、ストックがないと下りづらいです。上りはもっと大変だと思います<日本百名山の悪路と急登>。頂上の風雨のせいで、下りきったところでは、低体温症になりそうなほど体が冷えていることに気づきました(一方、ちょうどこのころの東京はとても残暑がきびしかったとのことです)。おにぎりを食べたら落ち着きました。こちら側に下る人はほとんどいません。ここから黒岳ロープウエイまで、会った人は20名にも足らず、大雪山が貸し切りのような贅沢な気分を味わうことができました。北鎮岳の上りを除いて急坂はほぼありませんので、大雪の山々や御鉢平を見ながらの楽しい縦走コースです。北鎮岳も是非立ち寄ってください。山頂からの眺めがいいです。北鎮岳での休憩時間40分も含めて、旭岳ロープウエイ終点から黒岳リフト終点まで8時間5分で辿り着きました。時間的、体力的にちょうどいいい縦走コースで、この時期限定ですが、ロープウエイのチケットに付属している縦走証明書をもらうことができました<日本百名山を絡めた縦走のお奨め><日本百名山とロープウェイ>壮大な大雪山の自然を満喫することができ、100名山登頂の忘れられない山行になりました。

姿見からの旭岳
山頂では到着時にガスっていましたが、少し経つと周りが見えてきました。北鎮岳(三角形)と黒岳(北鎮岳の右奥)です。
北鎮岳(北海道第二の高峰)頂上から旭岳(同第一)を望む。
北鎮岳頂上から鋸岳方面を望む
御鉢平。安達太良山の沼ノ平を巨大にしたような印象を受けました。縦走中に長時間見ることができます。
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