4月24日 昨日はキャンジン・ゴンパに宿泊した。2泊目である。昨日のツェルゴ・リは途中で引き返したので、疲れは残っていない。また、これまでのトレッキングでは高地で咳が出て、体力を消耗したが、今回はほとんど出ない。せっかくヒマラヤの奥地まで来ているので、このまま戻ってはもったいない。ガイドブックに載っている「ランタン・リルンや氷河を眼前に仰ぐコース」に行ってみることにした。キャンジン・リ(私は行っていない)からだとこの辺りは見下ろせそうだが、私が途中まで行ったツェルゴ・リからだと、この辺りは見えなかった。ロッジに聞いてみると、往復で4時間で行くことができ、一本道で迷わないとのことであった。7時20分に出発し、川の左岸を遡る。なだらかな上りであったが、目的地のカルカ(放牧小屋、現在は崩れている)に近づくとジグザクの上りになった。ジグザグ道の標高差は100mくらい。8時50分にカルカに到着。左前方にランタン・リルン(7,227m)とそこを流れているリルン氷河が見える(1枚目)。そして、真正面にはキムシュン氷河が迫っていて(2枚目)、圧倒的な迫力を感じた。動きはないが、氷が河となってゆっくり流れているのだろう。到着した時は誰もおらず、この雄大な景色を30分ほど独り占めにしていた。帰ろうとするとトレッカーとガイドが合計10名足らず上ってきた。このコースにはトレッカーはあまり来ないようだ。


10時半ごろにはキャンジン・ゴンパに戻ってきた。昼食はダルバートにした(3枚目)。ほとんどのトレッカーは携帯で写真を撮っているが、私はミラーレスのカメラを持参している。珍しいのか、ネパール人からは時々写真を撮ってほしいと頼まれた。いつも断るが、この時はロッジの調理担当者だったので、承諾した。ダルバートにアチャールを盛り付けている。スパイスやトマトで味付けされた漬物で、通常ダルバートには付いている。辛いのでこれまでは好んでは食べなかったが、今回は美味しいと感じた。辛いスパイスを食べると肺の機能が向上して風邪をひきにくくなると聞いてから、食べるようにしたのである。今回、咳が酷くならなかったのは、このお陰かもしれない。

今回のトレッキングでは、前々回(アンナプルナ外周)や前回(ゴーキョ・リ)と比べて感動が少ないようにと思う。アンナプルナ方面やゴーキョ・リからは見えた8,000m級の山が周りにないからであろうか。または、ツェルゴ・リに到達できなかったからだろうか。よくわからない。トレッキング前の意気込みも前々回や前回に比べて小さかったのは確かである。感動が薄れてきたし、体力が落ちてきているので、トレッキングをメインとするのは今回が最後になるような気がする。今後は高山は目指さず、バードウォッチングをメインにすると、年を重ねても来れるのではないだろうか。また、バードウォッチングは今回は全く情報なしで来たので、知らない鳥ばかり次々に見つかるが、美しい鳥を見てもそれほど感動はしていない。今後は、ある程度下調べ(目的の鳥を決める等)をしないといけないだろう。キャンジン・ゴンパ(3,830m)は今日で3日目になるが、高山にいるという自覚はあまりない。高山病の症状はほとんどない。物はないけれども、我慢すれば住むことはできそうである。一方、昨年のゴーキョ(4,750m)では少し早く動くと息切れして、長居をすると高山病になりそうな気がして(実際、高山病になってヘリコプターで搬送される人が多数いた)、一刻も早く4,000m以下の地点へ下りたかったのである。900mの差は大きいと体感した。キャンジン・ゴンパでは高山病になってヘリコプターで搬送される人はほとんどいないようである。


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