浅間山は火山活動のため山頂(2568m)への立ち入りは禁止になっていて、500mほど南にある外輪山の前掛け山(2524m)が到達できる最高地点です(しかしながら2023年3月23日からはここも立ち入り禁止になっています)。この外輪山とは別に、浅間山の山頂から約3Km西に位置する外輪山(最高地点は黒斑山の2404m)から見える積雪期の浅間山のイメージがまるで「ガトーショコラ」ようであるという情報をネットより得ました。実は、1981年4月3日(当時22歳)に、積雪の装備なしのハイキング気分でこの外輪山を訪れ、トーミの頭から浅間山方面に降りる道を間違い、急斜面を滑って死にそうな体験をしました。
1981年4月3日(当時22歳)のことです。無謀にも雪山の装備は全く無しでした。私が積雪期を苦手にしているのは、この時の体験が影響しているともの思われます。当時の状況を忠実にお伝えするため、原文をそのまま引用しますので、大阪弁が混ざっていることをご了承願います。: ほんまに今日はえらい目におうた。真剣に生命の危機を感じた。車坂峠まで国鉄バスで行って、メルヘンコース(上田のユースホステルのネーミングと思われます)を逆行した。景色がよくて誰も通っていない道を通るのが気分が良く、初めのうちは最高だったが、トーミの頭からの下り道を間違えたらしく、45度をはるかに超えると思われる雪の積もった急斜面を下ったんやけど、これがドツボで、初めの直線が終わると、傾斜が急になって、下の方に切り立った岩があるんや。引き返そうにも遅すぎる。ほんとに死ぬかと思いながら、恐る恐る滑って行ったけど、加速がつき過ぎて、そのまま転がっていきそうになったのが2-3回。ほんまに生きてユースホステルに辿り着いたのは奇跡や。もう春の雪山は行きたくない。
あれから42年と7か月ほど経過しましたが、当時の検証も兼ねて2023年11月23日に再度訪れてみました。同じ積雪期ですが、季節が違うので今回の方が雪はずっと少なかったです。
車坂峠までマイカーで行きました(当時は国鉄バスを利用しました)。現在、峠にはホテルやビジターセンターが建っていますが、当時建物があったかどうかの記憶はなく、建物があっても訪れた時には営業はしていなかったと思われます。峠からは概ね針葉樹林の中を通りました。1981年当時は林の中を通った記憶はなく、ずっと開けたところを歩いていたように思います。4月初旬だったので林が埋まるほど積雪があったのかもしれませんが、当時の写真を見ると、立ち枯れの木と小さな針葉樹が写っています。推測ですが、その当時の直近の浅間山の噴火(1973年)で木々が焼けて、森林の再生中だったのではないかと思われます。


トーミの頭の手前の槍ヶ鞘に辿り着いたところで、雪化粧をした浅間山を間近に見ることができました。まさしくガトーショコラで、このネーミングを思いついた人は才能がありますね。当時はトーミの頭から浅間山方面に降りる予定のところ、道を間違えて急斜面を下って恐ろしい目に遭ったのですが、槍ヶ鞘の下の崖が当時の滑り降りたところの写真と一致しました。当時はまともな地図を持っておらず、トーミの頭まで辿り着けずに、その手前の槍ヶ鞘から急斜面を無謀にも滑り降りたことがわかりました。今なら、こんなことは絶対にしません。今回はトーミの頭を通過しましたが、湯の平方面へ降りる登山道があることを確認しました。




積雪期には槍ヶ鞘から黒斑山に至る外輪山からは美しい浅間山(ガトーショコラ)が間近に望めます。雪が深いと山肌のチョコレート部分に相当することろが見えなくなりますので、11月下旬位がよいのかもしれません。現在は火山活動のため登山規制があり、前掛け山までも行くことができませんので、日本百名山を目指している方にはこのコースをお奨めします。外輪山から故意に崖を滑り降りるようなことをしなければ、積雪期でも危険箇所は少ないと思います。




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