ネパールトレッキング5-8

ゴーキョ・ピーク

5月2日 ポルツェ・テンガ Phortse Thanga 3680m のロッジ (Phortse Thanga Guest House)にて(本日の歩行時間は3時間): 昨日はゴーキョ・ピークに登って、その後、強い向かい風の中を夕方まで歩き続けたので、とても疲れた。今日からは安全にルクラまで戻ることが目標。トレッキング中に転んだりして怪我をすると大変なことになる。石段の角にむこうずねをぶつけるとパックリと傷口が開きそうである。地球の歩き方のモデルコースでは、帰りはマッチェルモからナムチェまで一日で行くことになっている。しかし、下りばかりではなく、ポルツェ・テンガからモン・ラまで、標高差300mの急な上りがある。疲れた老体にこの坂を上る気力は残っておらず、日程に余裕があることもあり、本日はポルツェ・テンガ泊まりとした。ポルツェ・テンガは行きにも泊まったが、谷底にあり標高が3680mと低いので、休息できるというメリットがある。咳は徐々に酷くなっていて、特に床に着いてから出る。ロッジは隣の部屋とベニヤ板一枚で隔てられているだけなので、防音性はほぼなく、隣の部屋の人に迷惑をかける。咳は高度の低いところへ行かないと治らないと思う。

ルザを9時前に出発。昨日ドーレに宿泊したと思われる大量のトレッカーとすれ違った。ガイドやポーターを除いて、100名くらいいただろう。昨日のマッチェルモにも大勢のトレッカーが泊っていたようだが、やはりルクラまでの飛行機が数日間運休していたのだろうか。10時過ぎにドーレに着いた。行きと同じヒマラヤンロッジ(名前は間違っているかもしれない)でミルクティーを頼んだ。ドーレではヤクからミルクを絞っているので、そのミルクを使っているのだろう。人懐っこい女将は4日前に私がミルクティーを頼んだことを覚えていた。女将が代金のお釣りを出すときに、1,000ルピー札の束(30-40枚はあったと思う)が見えた。「お金持ちですね。」と言うと、「昨日はお客が沢山来た。」とほくほく顔であった。先ほどすれ違ったトレッカーの何人かが泊ったに違いない。ドーレから森が見られるようになり、早々に、ネパールの国鳥のダフェのつがいが近くを走り過ぎて行った。

写真の説明 1枚目:北東側に見えるチェラツェ(真ん中)とタウチェ(右)、2枚目:西側、3枚目:カンテガ(左)とタムセルクを背景にしたドーレの村落、4枚目:高山植物(この時期に生えていた高山植物の種類は少ない)、5枚目:シャクナゲ

ポルツェ・テンガの少し手前にチェックポイントがある。行きと同様に、トレッキングカードと入場許可証を見せた。何故だかわからないが、ポルツェ・テンガのロッジはトレッカーには人気がなく、行きも帰りも、宿泊者は私の他に1パーティーだけだった。ここは標高が低くて熟睡できそうなのに、景色が悪いから泊まらないのだろうか。ここは富士山より標高が低いので、安心感がある。4000m以上のところと比べ、動いたときの息切れの程度が低いように感じる。血中酸素濃度は91とだんだん回復してきた。

ネパールトレッキング5-1に戻る

ネパールトレッキング5-9に進む

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました