夏の野鳥7 その他の科2

バードウォッチング

青森県の低地で観察されたオシドリ(留鳥または冬鳥)とオオヨシキリ(夏鳥)、長野県の高山帯で観察されたイワヒバリ(留鳥または漂鳥、イワヒバリ科)とカヤクグリ(イワヒバリ科、漂鳥)を紹介します。

オシドリ カモ科 留鳥または冬鳥 豪華絢爛の表現がぴったりの羽色の水鳥。本州中部以北で繁殖し、北海道や東北では冬にいなくなる。西日本では冬鳥で国外から飛来する個体も多いと考えられている。オスは銀杏羽と呼ばれる、三列風切が特殊な形なった羽をもつ。メスは全身が灰褐色。

写真は青森県の弘前公園で6月中旬に撮りました。オシドリは群馬県では夏季にはなかなか見られません。冬季に何度か観察しましたが、警戒心が強くて近くには来てくれず、600mmのレンズでもブログに掲載できるような写真は撮れませんでした。しかし、警戒心には地域や季節による差があるのでしょうか、弘前公園のお堀の脇を歩いているとツガイのカモ類が目の前を泳いで通り過ぎていきました。最初はカルガモなどのありふれたカモだと思いましたが、よく見ると豪華絢爛な姿がありました。400mmのレンズでも労せずに鮮明な写真が撮れました。メスにも銀杏羽があるようです(夏だけかもしれません)。

オオヨシキリ ヨシキリ科 夏鳥 夏の河川敷などで「ギョギョシ ギョギョシ ケレケレ」と大声でにぎやかに鳴く鳥。河川敷や湖沼のヨシ原に生息し、ヨシの1m程の高さにコップ状の巣をつくり、繁殖する。雌雄同色。しばしばカッコウに托卵される。

少し前に群馬県の河川敷でオオヨシキリの独特な鳴き声は聞いていたのですが、ヨシの中から出てきませんでした。青森県の河川敷でオオヨシキリの同じ鳴き声を聞いたので、しばらく待っていると近くに来てくれました。カッコウの鳴き声も聞こえたので、オオヨシキリの巣に托卵を狙っていたのかもしれません。

イワヒバリ イワヒバリ科 留鳥または漂鳥 森林限界の上の岩場で見られる、スズメ大の鳥。人を怖がらないことが多く、涼しげな声で登山者の疲れを癒す。本州の2400m以上の高山に分布し、繁殖する。冬は低山に移動するが、平地まで降りることはない。ヒバリのように飛びながら、涼しげな声でさえずる行為が和名の由来。雌雄同色で、頭は灰色で下嘴が黄色く目立つ。体は上面、下面とも栗色で、背中には褐色の縦斑がある。翼は黒い。ほとんどの鳥はオスがメスに求愛するが、本種は逆で、メスがオスに求愛する不思議な習性を持つ。

北岳(標高は3193mで富士山に次ぐ日本第2位の高山)への登山道の八本歯のコル(標高2900m)付近で数羽が飛んでいました。また、高山帯を歩いているときにさえずりが聞こえたのですが、この時点で主はわかりませんでした。この個体は鳴いていませんでしたが、10m位の所まで来てくれました。これから巣を作ろうとしていて、巣の材料を加えているのかもしれません。この辺りは上りの登山者にとってはまさに胸突き八丁の苦しいところで、ほとんどの登山者はイワヒバリに気づかずに通過していきます。この野鳥はよく見ると美しい姿をしています。大きさは違いますが、ツグミ(冬の野鳥5 ツグミ科)に似ていると思います。留鳥でもあるとのことですが、いくら羽毛で保温していても、小さい体でこんなところに真冬にいても凍らないのでしょうか。

カヤクグリ イワヒバリ科 漂鳥 高山のハイマツにいる地味な色の小鳥で、日本固有種。冬は低山の落葉広葉樹林で越冬する。越冬期はやぶに潜み、やぶから現れるのを、茅をくぐって出てくる様子に見立て、この名が付いた。本州の高山に登るとイワヒバリ(上述)と本種によく出会う。それぞれ地味な鳥で、区別がつきにくいが、本種は胸から腹が鉛色で目立った模様がなく、翼に白斑がない。

冬に丘陵地(標高約600m)でカヤクグリを見た際には、是非とも夏の高山で見てみたいと思っていました(冬の野鳥2)。2025年7月初旬に長野県の北岳の標高約3,000m地点で見ることができました。図鑑には「越冬期はやぶに潜み、やぶから現れるのを茅をくぐって出てくる様子に見立てて、この名がついた」とあります。高山帯には、しっかりと姿を隠すものはハイマツぐらいしかありませんので、もしも夏季に名づけられていたのなら、「マツクグリ」となっていたかもしれません。

野鳥の説明文は野鳥図鑑(日本文芸社)から引用しています。

夏の野鳥8 その他の科3に移る

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました