道東の野付半島で1月下旬に撮影した、オジロワシ(冬鳥または留鳥)、ユキホオジロ(冬鳥)、および、ハギマシコ(冬鳥)を紹介します。道東で所用があったので、バードウォッチングの聖地と言われている野付半島に寄りました。道東での本格的な野鳥の撮影は約1年ぶりの2回目です(1回目:冬の道東で見られた野鳥)が、これらの3種類の野鳥はいずれも初撮影です。
オジロワシ タカ科 和名の通り尾羽が白い大型のワシ。北海道北部や東部では留鳥。生息環境は海岸や湖沼近くの森林。魚を主に食べるが、カモメ類やカモ類などの鳥類、アザラシの幼獣や死骸も食べる。雌雄同色。成鳥は嘴と足、虹彩が黄色で、頭はクリーム色。尾羽は楔形で白い。幼鳥はまだら模様の褐色で、嘴が黒い。完全な成長羽になるのに6年かかる。
国の天然記念物です。ツガイなのでしょうか、近くにもう1羽いました。冬の道東ではしばしば見られるので、もっとたくさんいると思っていましたが、北海道と本州北部で越冬する個体は700~900羽とのことです。大きくて目立つところにいる(大型の猛禽なので、別の猛禽に襲われることはなく、隠れる必要がないのでしょう)ので、見つけやすいのだと思います。白い尾を広げて飛ぶ姿は美しいです。


ユキホオジロ ツメナガホオジロ科 冬の北海道で出会いたい白い小鳥。冬鳥として主に北海道に飛来するが、北日本の海岸などにも少数が飛来する。渡来数の年変動が激しく、まったく来ない年もある。海岸の草地や農耕地で数羽から数十羽の群れでいるが、100羽以上の大群になることもある。ハマニンニクなどの草の種子が好物で、地上を歩きながら採食する。雪のように白いことが和名の由来。冬季のオスは耳羽の褐色が目立つ。メスは褐色部が濃い。翼の先が黒く、飛ぶと黒とのコントラストが美しい。
ユキホオジロは今回の探鳥で最も撮影したかった野鳥でした。野付半島は降雪のため、1月20日から灯台の手前で車は通行止めになっていました。そこから約8Km先の半島の先端付近の出現ポイントを目指して徒歩にて出発しました。途中に雪の吹き溜まりがあったので、登山靴とスパッツがあった方がいいと思います。途中までしか行けませんでしたが、恐らくチェーンスパイクやアイゼンはいらないでしょう。2Kmくらい行ったところで、急に前方から数羽の小鳥が飛んできて、通り過ぎました。白っぽかったのでユキホオジロだと思い、少し戻ってみると、あろうことかユキホオジロのツガイがわずか10mほどのところに降り立って、ハマニンニクと思われる草の種を食べ始めました。とても運がよかったです。ユキホオジロは鳴きながら飛ぶので、近づいてくるとわかりやすいです。撮影中は夢中でしたが、後で冷静になって考えると、白い小鳥のツガイがこの時期だけに最果ての雪原で採餌する様は神秘的でした。調べてみると、ユキホオジロは「浜辺の雪の妖精」と呼ばれていることがわかりました。ちなみに「雪の妖精」はシマエナガです。この2日前には群馬県でクロジ(ホオジロ科、黒っぽいです)を撮影したので、白の高潔さを鮮明に感じとることができました。ユキホオジロは時々少し飛んで、ハマニンニクと思われる植物の枝に止まっていました。写真は残念ながら全て逆光です。1枚目は左がオス、2枚目は奥がオスです。


オス






メス



ユキホオジロは15分くらい採餌していましたが、その後飛び去ったので、私は野付半島の先端目指して歩き出しました。しかし、真冬日のうえに風がだんだん強くなってきたので、灯台から4Kmくらいのところで戻ることにしました。行き帰りの途中に3~4回、ユキホオジロと思われる白い小鳥の10羽くらいの群れが飛んでいたり遠くにいたりするのを目撃しましたが、写真は撮れませんでした。結局、上記のツガイを写しただけですが、それでも車の通行止めが吉と出て、道路沿いに来てくれたと思っています。ユキホオジロは警戒心が強めの鳥との評判です。なお、この翌日も野付半島に探鳥に行ったのですが、ほとんど野鳥を見ることはできませんでした。早朝に風が強かったのが影響していたのかもしれません。(後日追記:通行止めは2月2に解除になりました。)
ハギマシコ アトリ科 派手さはないが、繊細な色彩の美しい小鳥。オスの体下面に散らばる赤紫の斑点をハギの花に見立てたのが和名の由来。冬鳥として全国に飛来するが、北日本に多い。農耕地のほか、海岸や山地の崖や岩場などに群れいていることが多く、地上を歩きながら植物の種子をついばむ。オスは全体的に黒っぽい羽色。メスはオスの羽色を淡くした感じで、赤味がほとんどない。
ユキホオジロを撮影していたつもりでしたが、いつの間にか色が黒っぽく変わっているのに気が付きました。逆光だったので、鳥の種類ははっきりしませんが、ユキホオジロと行動を共にすることがあるハギマシコだろうと思いました。黒っぽい鳥は2,3羽いました。しばらくすると再度ユキホオジロ(最初に撮影したツガイのオスと思われます)を発見したので、迷わずそちらを優先しました。どちらも珍重で、しかも初撮りです。ハギマシコの撮影を放棄するのはなんとも贅沢な選択ですが、私の中では主に北海道にしかいないユキホオジロの方が希少価値が高いのです。
この少し後に、少し離れたところで、10羽弱くらいのハギマシコの群れを見つけました(下の写真)。一斉に地面に落ちている何か(種?)を一心不乱に突っついていました。こちらは順光でしたので、少しましな写真になっています。オス(1、2枚目はオスだと思います)の腹の赤紫色の斑点が萩の花に例えられています。地面で採餌ばかりしているので、枝に止まっている写真は撮れませんでした(ハマニンニクの種は食べないようです)ので、トレードマークをうまく写すことはできませんでした。飛翔すると全身が黒っぽく見えます(最後の写真)。ハギマシコは、今冬に筑波山や、群馬県のハギマシが出現されると言われているポイントに複数回見に行きましたが、いずれも空振りに終わっていました。






野鳥の説明文は野鳥図鑑(日本文芸社)から引用しています。
野鳥近影Jan2026-4(ハシブトガラ、クマゲラ、オジロワシ枝止まり)に移る


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