野鳥近影Oct2025-1

バードウォッチング

2025年10月初旬に群馬県で観察されたクロツグミ(夏鳥)、マミチャジナイ(旅鳥)、アオゲラ(留鳥)および10月中旬に観察されたエゾビタキ(旅鳥)を紹介します。

クロツグミ この日はエゾビタキ狙いで、半年ぶりにこの探鳥地を訪れました。40mくらい離れたところに、4-5羽くらいの小鳥の群れを見つけ、その中にクロツグミの雌雄がいることを確認しました(写真はオス)。以前にクロツグミの写真を写したことはありますが、全て水浴びの写真でした。

遠くて暗いのでカメラのファインダー越しには判別が難しかったのですが、その中に、白い眉があったり、腹部がオレンジ色の個体がいるように見えました。何となくですが、この秋にマミチャジナイに遭えるかもしれないと感じていましたので、可能性は低いのですが、マミチャジナイかもしれないと思いました。しかし、幼鳥は親鳥と色や模様が少し異なることがあるので、この時は幼鳥だろうと思い直しました。後で確認するために「クロツグミの幼鳥?」の写真を優先して撮った後(この時はクロツグミの写真撮影に時間をかけすぎたと感じていました)、エゾビタキを見つけるために移動しました。結局、この日はエゾビタキを見つけることができませんでしたが、後述のアオゲラ(私のブログに初掲載)の写真が撮れたので、満足して帰途につきました。

マミチャジナイ ツグミ科 旅鳥 呪文みたいな和名の鳥。「マミ」は眉、「チャ」は茶、ジナイはツグミの古い呼び名「シナイ」が濁ったもので、「眉のある茶色いツグミ」という意。旅鳥として日本に立ち寄る。春よりも秋に見る機会が多く、平地から山地の森林に生息する。果実が好きで、実のなる木に数羽で群れることもある。オスは白い眉斑が目立ち、目の下にも白い線がのびる。頭は灰色、体上面は褐色で、下面はレンガ色。メスはオスを全体的に淡くした色合いで、眉斑がやはり目立つ。

家に戻って「クロツグミの幼鳥?」の写真をパソコンで拡大してみると、クロツグミとは違っているようでした。図鑑で調べたところ、一番近いのがマミチャジナイでした。まさかとも思ったのですが、鳥名および雌雄について日本野鳥の会群馬に問い合わせたところ、写真1,2枚目はマミチャジナイのオスの成鳥、写真3、4枚目はマミチャジナイの幼鳥(外側大雨覆の先端に淡色の斑があるので今年生まれの幼鳥です。幼鳥の場合、雌雄不明のことが多く、この個体も判別は難しいです)と教えていただきました。3,4枚目は同じ個体かどうか不明です。

マミチャジナイはアカハラ(1枚目の写真)に似ていますが、アカハラでは白い眉斑が薄く(オスにはありません)、目の下の白い線がありません。クロツグミ、マミチャジナイ、アカハラはいずれもツグミ科です。

ここではマミチャジナイとクロツグミは混群を作っていたのだと思います。マミチャジナイは滅多に見ることができませんので、この日の午後と次の日の早朝に同じ場所を再訪したのですが、クロツグミしか確認できませんでした(クロツグミは10日後にも同じ所にいました)。マミチャジナイは観察した日の昼頃までに、クロツグミに別れを告げて、南方に旅立ったのではないかと推測しています。この探鳥地に来るのが1日遅れていればマミチャジナイを見ることができなかったのです。野鳥撮影歴1年未満の私が、何の情報も無しに偶然マミチャジナイを撮影できたのは、運が良かったのを通り越して、まさに奇跡としかいいようがありません。マミジロやエゾオオアカゲラの写真を撮った時には今年の鳥運を使い果たしたと感じましたが、今回で3年分の鳥運を使い果たしたと思っています。「この秋にマミチャジナイに遭えるかもしれないと感じていた」のは全くの偶然だったのでしょうか。

アオゲラ キツツキ科 留鳥 日本固有種で、北海道には分布しない。緑色のキツツキ。緑は古くは青と呼ばれ、和名はそれにちなむ。学名にも和名が付けられている。留鳥として低い山の落葉広葉樹林に多く見られるが、近年は都市公園の緑地で姿を見ることも多い。雑食性でアリを主に食べるが、ほかの昆虫類やクモ、果実なども食べる。オスは頭頂全体が赤く、メスは後頭のみ。体上面は緑色で、腹の黒い波形の黄斑が目立つ。

写真のアオゲラは後頭のみ赤いのでメスだと思われます。林の中を歩いていると、偶然飛んできて、目前の木に止まってくれました。鳴き声で探すより確実で、林の中では時々あります。群馬県では、キツツキ科の野鳥に出くわす頻度は、概ね、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、オオアカゲラの順です(私信)。アオゲラは昨冬に嶺公園で見かけましたが、距離がありました。今回は2回目の遭遇でしたが、ブログに掲載できる写真が撮れました。

北海道にはアオゲラはいませんが、代わりにアオゲラと外観が似ているヤマゲラ(下の写真、目の下の赤い線と腹の横斑がない)がいます。アオゲラは津軽海峡を渡れないので、双方が独自の進化を遂げたのだと思われます。コゲラ、アカゲラ、オオアカゲラは北海道にも本州にもいます(ただし、いずれも北海道では亜種)が、どうしてアオゲラだけ本州と北海道で種が違うのか興味深いです。また、津軽海峡を渡れないと思われるヤマゲラが海外にいるのも不思議です。

エゾビタキ ヒタキ科 旅鳥 秋に出会うことが多い。うっそうとした森よりも、明るい林にいることが多い。公園の緑地でもよく見られる。木のてっぺんに立った姿勢でとまり、枝から飛び立って、飛翔昆虫を空中でフライングキャッチし、再び枝にとまる。昆虫以外にも果実を好み、熟したミズキの実などに何羽も集まることがある。雌雄同色で、頭から体上面は灰褐色。喉から脇に明瞭な縦斑がある。

10月中旬に林の中を歩いていると、小鳥が飛んできて20~30mくらい先の低い位置の枝に止まりました。最初は背を向けていたので、ホオジロだと思っていました。しばらくすると顔と腹部が見えたのですが、頬は白くなく、腹部は白っぽかったので、ホオジロではないと感じました。いつものように、初めて写す野鳥は種類がわからないまま撮影して、家に帰って、パソコンで拡大すると胸に縦班が見えたので、エゾビタキかもしれないと思いました。

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野鳥の説明文は野鳥図鑑(日本文芸社)から引用しています。

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