夏の野鳥5 ヒタキ科2

バードウォッチング

2025年に群馬県または近隣の県で見られた、ヒタキ科の夏鳥でありますノビタキとコサメビタキ、漂鳥のルリビタキ、および、冬鳥のジョウビタキ(どうして夏に見られたのでしょうか?)を紹介します。2025年8月14日更新。

ノビタキ 夏の高原で涼しげな声を聞かせてくれる小鳥。夏羽のオス(写真1、2枚目)は頭と体上面が黒く、胸が橙色。翼には目立つ白斑がある。メス(3枚目)は頭から体上面、尾が褐色で、胸には淡い橙色がある。

5月末にこの高原を初めて訪れた時、看板にこの辺りで観察される鳥としてノビタキが掲載されていました。そんなに運よく見ることができるとは思っていませんでしたが、その直後に近くまで飛んできてくれました。ホオアカ(夏の野鳥6 ホオジロ科)も同様です。この時も含めて、この高原には5回訪れましたが、ノビタキとホオアカは毎回観察することができました。5回目(7月上旬)にはノビタキの幼鳥(4枚目)を写すことができました。ノビタキはオス、メス、幼鳥で外観が随分違います。さらに、冬羽も全く違っていて、新種のヒタキ類と誤認されることがよくあるそうです。

コサメビタキ 色は地味だが、目が大きく愛らしい小鳥。日本で見られるサメビタキ属では最も小型で、スズメよりも小さい。雌雄同色、体上面は灰色で、太めのアイリングと目先の白が目立つ。

高い木に止まっているところを写したのですが、鳴いておらず、種類がわからなかったので、日本野鳥の会群馬に問い合わせたところ、以下の回答をいただきました。「よく似たサメビタキやエゾビタキとは嘴の形状と色彩が異なり、嘴がやや幅広で、下嘴の基部半分が肌色です。この個体はこの特徴に合致します。眼の周囲の白色部や目先の淡色部が大きいこともコサメビタキに合致します。」有難うございました。

ルリビタキ 漂鳥。冬には都市公園でも見られる、人気の青い鳥(特にオスは幸せの青い鳥の1つとされています)。夏は亜高山帯の針葉樹林で繁殖し、冬は平地で越冬する。オスは頭から体上面、尾が光沢のある青色。メス(タイプ)は頭から体上面が褐色で、尾が青。オスの若鳥はメスに似ていて、青い羽根になるのに数年を要する。

6月上旬に日光の標高約1,600mの林道でメスタイプを見かけました(1枚目の写真)。オス若とメスの識別について日本野鳥の会群馬に問い合わせたところ以下の回答を得ました。「ルリビタキの雌と雄若は脇の橙色と上尾筒から尾羽の青色、そのほか小雨覆の青みの有無などで識別できますが、かなり難しい個体もいます。」写真の個体の脇の橙色と尾羽の青色が薄いので、オス若ではなくメスと考えてよいとのことでした。ルリビタキは冬季は丘陵帯(700m以下)で暮らしていて、何枚か写真を撮りました(冬の野鳥1)が、オスとオス若ばかりでした。夏季は亜高山帯(1500~2500m)に移動し繁殖しますが、メスと断定できる個体はここで初めて見ることができました。

8月上旬に標高約2000mの亜高山帯で青いオスを見かけました(1枚目)。4羽くらいの群れで散歩ならぬ散翔をしていて、その群れに幼鳥(2枚目)がいましたが、メスがいたかどうかは確認できていません。昼頃には、オス若が水浴びをしているのが見られました(3枚目)。この辺りでは随所でルリビタキのさえずりが聞こえましたが、高いところにいるようで、なかなか見ることはできません。生息密度は冬の低地や低山に比べてとても高いと思われます。7月初旬に南アルプスの北岳でも聞こえましたが、夏季の亜高山帯の針葉樹林ではルリビタキのさえずりが頻繁に聞こえるところが多いと思われます。これまで、数限りなく夏季の亜高山帯の針葉樹林を訪れましたが、野鳥に興味がなかったので、頭上に幸せの青い鳥がいることに気づかずに通過していたようです。夏季の亜高山帯の針葉樹林でよくさえずっているもう1つの野鳥はメボソムシクイ(夏の野鳥11 ムシクイ科)です。

ジョウビタキ ヒタキ科。冬鳥(その地域では繁殖せず、冬季にのみ現われる鳥。日本では、シベリア方面から渡来するものが多い。)。庭にも訪れる美しい小鳥。10月頃、冬鳥として全国に渡来する。オス(1枚目と2枚目)は頭が灰色で、顔が黒く、胸から腹が橙色。メス(3枚目)は褐色で黒いつぶらな瞳が愛くるしい。雌雄ともに翼に白斑がある。近年、日本での繁殖記録が増えている。

2025年6月末に、長野県の標高約900mの場所で撮りました。巣立ったばかりの幼鳥だと思われます。日本での繁殖例です。

野鳥の説明文は野鳥図鑑(日本文芸社)から引用しています。

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