5月に入って夏鳥が観察され始めました。2025年の夏季に主に群馬県およびその近隣の県で観察された夏鳥と漂鳥(夏季には標高の高いところで観察されます)を紹介します。私は昨年の12月から野鳥の撮影を始めた初心者で、冬鳥や留鳥はこの5ヶ月の間に撮影してきましたが、夏鳥を撮影するのは初めてです。夏鳥は、撮影時の待機時間に凍えることがないのはメリットですが、葉が生い茂った木にいることが多く、鳴き声はするけれども姿が見えなかったり(冬鳥と違って、繁殖のためにオスはさえずりますので、歌声を楽しむことはできます)、飛んで行った先が葉に隠れているというもどかしい状況に遭遇しますので、冬鳥よりも撮影するのがかなり難しいと感じています。記事は科で分類をして、1つの記事に野鳥は3種類程度とし、随時、更新していきます。しばらくして再訪していただければ、掲載されている野鳥の種類や写真が入れ替わっている場合があります。この記事ではヒタキ科の夏鳥のキビタキ、オオルリ、コルリについて記載します。
キビタキ 新緑の森で美しくさえずる黄色と黒の鳥。同じ枝に戻らないので、せわしなく動き回る感じ。オスは頭と体上面が黒く、黄色い眉斑がある。翼には目立つ白斑。下面はレモン色で喉は鮮やかな橙色。メスは体上面がオリーブ褐色で、腰と尾羽は茶色。
1、2枚目がオスで、近くまで来てさえずっていました。3枚目はメスで水浴びをしていました。



オオルリ 日本の鳥でひときわ美しさが際立つ青い鳥。オス(1~4枚目)は体上面、尾羽が輝きのある瑠璃色で腹は純白。メス(5枚目)は頭部から体上面がオリーブ褐色で、尾羽は赤褐色。
天は二物を与えずと言いますが、オオルリは瑠璃色の美しい姿と素晴らしい鳴き声(ウグイス、コマドリと並んで日本三大鳴鳥の1つ)(いずれもオスのみ)を兼ね備えています。5月初旬にオオルリのオスが高い木の上でさえずっているところを写しました(1枚目)。オオルリのオスが瑠璃色に見えるのは、色素ではなく光の反射によるもので、構造色と呼ばれています。光の当たり具合によっては黒っぽく見えることがあるのです。何度か、野鳥の水浴び場に足を運んで、斜め上(2,3枚目)または横から(4枚目)瑠璃色のオオルリの写真が撮れました。




メスは特定が難しいのですが、以下の写真について日本野鳥の会群馬に問い合わせましたところ、以下の回答をいただきました。「キビタキと比較して背の茶色味が強いこと、尾羽が赤茶色で上尾筒から腰も赤茶色であること、下嘴や脚が黒いこと、体下面が暗色ぎみであることなどがキビタキと異なります。ちなみに、大雨覆の先が細く淡色なので、昨年生まれの若い個体であることが解ります。」有難うございました。

以下は7月末に撮影したのですが、オオルリのメスの幼鳥です。日本野鳥の会群馬に鑑定していただきました。

コルリ シックな青がおしゃれな小鳥。長い足は、地上で行動する生活スタイルを象徴している。オス(1,2枚目)は頭から体上面が輝きのない青で、下面は純白。メス(3枚目)は頭部から体上面が褐色で、腰に青みがある。
コマドリに似たさえずりをする(コルリは前奏があると言われています)のですが、なかなか姿を現してはくれません。1枚目の写真を撮った時は、この水場には、午前中の短い時間帯に、マミジロのオスとメス、クロツグミのオスとメスとこのコルリのオスが次々に訪れ、カメラマンは大忙しでした。トリを務めたコルリは、この中で最も警戒心が強いのかもしれません。メスは、キビタキやオオルリのメスとの識別が難しいのですが、コルリは腰に青みがあり、足が長いのが特徴です。



野鳥の説明文は野鳥図鑑(日本文芸社)から引用しています。
夏の野鳥2 ツグミ科に移る
夏の野鳥5 ヒタキ科2に移る


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