4月に入って冬鳥や漂鳥が少なくなってきました。燕は飛来しましたが、それ以外の夏鳥は群馬県には4月上旬時点ではまだ来ていないようです。そこで、冬には撮れなかった、または、撮りづらかった留鳥の写真を撮りました。
ヒヨドリ 「ヒーヨ」と鳴くからヒヨドリ。かつて平地では冬鳥であったが、1970年頃から繁殖するようになり、現在では一年中見られる。雌雄同色。全身が灰色で、眼の後ろの赤茶色が目立つ。
ヒヨドリはどこでもよく見かける鳥ですが、桜の花と一緒に撮れるのはこの時期だけです。ヒヨドリが冬の市街地でも見られるようになった理由は、家庭菜園の野菜を摂食するようになったからだそうです。

シジュウカラ 最も身近な小鳥の一つ。雌雄ほぼ同色で、頭は黒く、白い頬が特徴。背の緑色が美しい。喉から腹にかけて1本の黒線があり、オスは太く、メスは細い。最近の研究では、様々な鳴き声を組み合わせ、文章のようなものを作り、相手に伝達する能力があることがわかっている。
シジュウカラは林や森ではよく観察されますが、桜と一緒に撮れるのはこの時期だけです。

ムクドリ 地面をとことこと歩いている、嘴と足の橙色が目立つ鳥。雌雄ほぼ同色で、オスの羽色の方が濃い。駅前などの街路樹に大群でねぐらをとる習性があり、人との軋轢が生じている。
下の写真はメスでしょうか?この時期ならではの巣作りのために、枯れ草を運んでいるのかもしれません。


ウグイス 「ホーホケキョ」というさえずりで有名な春告鳥(はるつげどり)。笹などの下草が豊富な森林に生息し、藪の中にいて、あまり出てこない。体上面が茶褐色で、下面は淡い灰色。顔には過眼線がある。
20m位離れたところにいた別の鳥を写そうとしていた時のことです。近く(10m未満)の藪に小鳥が現れました。これまでに見たことがないような小鳥で、名前がわからないまま、写真を撮っていました。すると、大声で鳴いたので名前がわかりました。この鳥は警戒心がとても強く、滅多に人前には姿を見せることがないと言われていますので、この時が目視での最初の確認になりました。この時期のオスは繁殖のために藪から出てきて囀りますので、シャッターチャンスです。
3枚目の写真は6月末に日光戦場ヶ原で写しました。バードウォッチングに出かけると、大抵の場合、ウグイスの声を聞くことはできますが、姿は滅多に現しません。上述の時はホーホケキョとさえずっていましたが、今回はウグイスの谷渡りの警戒音を発していました。



私は以前にメジロ(下の写真)が梅の木に止まっているのを見て、ウグイスだと思い込んでいました。ウグイスは花の蜜を吸わないので、梅の木に止まることはほとんどないそうです。ウグイスとメジロの写真を見比べた場合、ウグイスを当てる人の方が少ないと思います。ウグイスは黄緑色だと思っていましたが、茶色っぽい緑色でした。ウグイス餅の色がウグイスの色ではなくメジロの色に近い理由を調べました。日本あんこ協会のホームページによると、「鶯餅は豊臣秀吉が名付けたのであるが、鶯餅の本来の色は、黄緑色ではなく、きな粉色(黄土色)だった。だから、茶色の鳥である鶯にちなんで、鶯餅と名付けられた。時は流れ、青大豆のきな粉が使われるようになり、鶯餅に少し緑の要素が加わった。さらに春らしい色を時代が求め、いつしか鶯餅は鮮やかな黄緑色に落ち着いた。」ということでした。

ヤマセミ ぼさぼさの冠羽と長い嘴のユーモラスなプロポーションで、鳩ほどもある大きなカワセミ類。枝に止まって水面に飛び込むほか、ホバリングからダイビングして魚を捕食する。白黒の鹿の子模様は独特で、他に見間違える鳥はいない。頭には羽毛が立ち上がった冠羽が目立つ。
4月の初めに、とある鳥の水場で撮影をしていましたが、目当ての鳥は来ませんでした。そこにおられたベテランの方から「カワセミを撮ったことがあるか」と聞かれ、「あります」と答えたところ、「今の時期にはヤマセミが撮れるよ」と場所を教えていただきました。「ありません」と答えていたら、おそらくカワセミがいる場所を教えてくださったのでしょう。翌日、教えられた通りに行ってみると、確かにヤマセミがいました。1羽しかいないのに、カメラマンが10人以上おられました。彼らの多くは私とは違って、飛翔や水中ダイビングの写真を狙っていました。ヤマセミはこの日はフェンスの上にしか止まらなかったので、満足な写真は撮れませんでした。その次の日は早起きして行くと、川の中の石に止まっている写真が撮れました。胸に茶色の斑があるように見えますので、オスのようです。

飛翔中の鳥の撮り方をそこにおられたカメラマンから少し教えてもらい、チャレンジしました。ヤマセミが建物の大きなガラス窓の前を通過しているので、窓に自身の姿が写っています。冠羽は引っ込んでいて、ユーモラスさはなく、凛々しいですね。

下の写真は2月に撮影したカワセミです。カワセミは鮮やかな色が特徴で、ヤマセミと間違えることはありません。

レンズをNikkor Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR(以降はズームとします)からNikkor Z 600mm f/6.3 VR S(以降は単焦点とします)に変えました。理由は、ズームは重く、ほぼ600mmしか使わなかった、単焦点の方が画質がよくピントが合いやすいと聞いたから、それにニコンのキャッシュバックキャンペーンがあったからです。カメラはZ5のままです。ムクドリの上の写真、メジロおよびヤマセミは単焦点で撮りました。ヤマセミは距離があったので、画質は鮮明ではありません。なお、シジュウカラとウグイスはNikkor Z 28-400mm f/4-8 VRを使っています。単焦点はまだあまり使っていませんが、ズームに比べて鮮明で立体的な写真が撮れるようです。至近で撮ったカワラヒワの写真(下)ではこの特徴が出ていると思います。

鳥撮影を始めて4か月余りが経ちました。良い写真を撮る条件に、機材、運、経験、センスなどがあると思いますが、機材の占める割合が多いように感じています。
上記の鳥の説明の前半部分は「野鳥図鑑(日本文芸社)」から引用しています。


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