鳥の撮影を初めて約3か月の初心者ですが、今冬(2024~2025年)に群馬県およびその近隣の県の低地で見られたホオジロ科の鳥についてまとめました。カシラダカ(冬鳥)、アオジ(漂鳥)、ミヤマホオジロ(冬鳥)、そして留鳥ですがホオジロの4種です。この4種(オスメス含めると8種になります)は外観が似ている組み合わせのものがあります(後述)。
カシラダカ 冬鳥。頭の冠羽が高く見えるのでこの名が付いた。ただ、冠羽はそれほど立ち上がらない。冬鳥として全国に飛来する。体下面は白く、脇に赤褐色の縦斑があるのが特徴。類似種のホオジロの体面下は赤褐色で縦斑がない。冬羽は雌雄同色。近年急に個体数が減少し、世界自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種(危急種VU)に指定されている。減少原因は今のところ不明。
絶滅危惧種なので全国的には数が少ないのでしょうが、群馬県内ではよく見られます。下記のミヤマホオジロよりも頻繁に観察されていて、絶滅危惧種であることに違和感を感じています。写真1枚目のカシラダカはミヤマホオジロのオスと行動を共にしていたので、写真を撮った時はミヤマホオジロのメスだと思っていましたが、専門家の先生にカシラダカと鑑定していただきました。なお、カシラダカのオスはメスに比べて頭頂部の羽に黒味が多いとのことですので、1枚目の写真がオスで2枚目の写真はメスと推定しています。


アオジ 漂鳥または留鳥。黄色い小鳥なので、どこが青なのと思いたくなるが、頭の緑がかった色が和名の由来。夏は本州中部以北の山林で繁殖し、冬は平地に降りてきて越冬する。オス(1枚目)は頭が暗い緑灰色で、体面下は黄色。脇には褐色の縦斑がある。メス(2枚目)は淡黄色の眉斑がある。
オスは口元が黄色なので、私にとってはミヤマホオジロのオスと識別がつきづらいです。ミヤマホオジロは胸に三角形の黒い模様がありますが、アオジにはないのが識別のポイントのようです。


ミヤマホオジロ 冬鳥。ほんのりとレモン色に染まった顔が気品あるホオジロ類。学名のEmberiza elegansもエレガントなホオジロという意味。冬鳥として全国に飛来し、西日本に多い。オス(1~3枚目)は眉斑と喉が黄色で、眼にはサングラスのような黒い模様があり、胸にも三角形の黒い模様がある。メス(4枚目)は全体的に雄を淡くした色彩。胸には黒い斑がない。雌雄ともに冠羽がある。
オスの独特の黄色と黒のコントラストが気品と同時にギャングを連想させる悪役感を感じさせます。写真のメスとしている鳥はカシラダカのオスと識別が付きづらいのですが、胸に三角マークがないので、ミヤマホオジロのメスだと考えています。




ホオジロ 留鳥。顔が白黒で体はスズメのような色の鳥。和名は頬の一部が白いことに由来するが、そほど目立たない。オスは白い顔に黒い過眼線と顎線があり、メスはオスよりも淡色で顔の線が褐色。
写真は1枚目と2枚目がオス(同じ個体)で3枚目がメス。腹が橙色なので、他のホオジロ科の鳥とは区別がつきやすいです。しかし、2枚目の写真の雰囲気はミヤマホオジロに似ていると感じました。



日本野鳥の会の「野鳥観察・撮影のガイドライン」によりますと、鳥や付近の住民への配慮から「詳しい撮影地は公開しない」となっています。バーダーの皆さんはこのガイドラインを遵守されているようで、インターネットで人気の鳥の撮影地の詳しい情報は取得しづらくなっています。一方で、目当ての野鳥を撮影したい場合、大雑把な情報だけで、ひたすら野鳥を探し回っても遭遇する確率は低いです。私見ですが、限られた時間内で効率よく目的の鳥の写真を撮るために、撮影地の情報が欲しいと思います。撮影地で会った人からは情報が得られることがあり、その情報に基づいて目的の場所に行けば、多くの場合すでに先客の撮影者がおられますので、撮影ポイントがわかります。また、先客と仲良くなれば新たな情報を教えてもらうことができます。今冬のミヤマホオジロの飛来数は少なかったようですが、上記のようにして私は撮影地の情報を得ることができました。
上記の鳥の説明の前半部分は「野鳥図鑑(日本文芸社)」から引用しています。
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