ネパールトレッキング4-4

アンナプルナサーキット

2023年5月11日16時5分マナン(標高3469m)のトロンラホテルにて: 飽和酸素濃度は86%で、エベレスト街道3500mの住民の平均値(ネパールトレッキング4-3)と同じで、高山病のきざしはない。7時前にアッパーピサンのロッジから外に出てみると、目の前にアンナプルナⅡ(7937m)峰が見えた。今日は天気が良い。朝食を済ませてから、近くのゴンパ(チベット密教のお寺)へ行き、本堂を開けてもらい、お参りをした。小さな村にしては立派なゴンパであった。中には正面に仏陀、左に菩薩、右にグル(高名なお坊さん)の像があり、両側の壁には壁画が、吹き抜けの天井には装飾がしてあった。原色を使っていて派手ではあるが、同じ仏教徒として、共通の価値感を感じることができた。

アッパーピサンから見えたアンナプルナⅡ峰
アッパーピサンのゴンパの仏像(
左から、観音菩薩、仏陀、リンポチェ)
壁画

9時に出発。ゆっくりと車道を歩いた。水のボトルを買うタイミングを逸して、水無しでどうなることかと不安になっていたが、40分くらい先の峠で水のボトルが売っているのを見つけた。100ルピー(マナンでは45ルピー)であったが、命の水であった。峠を下って進むと空港のあるオムデに到着した。チャイ休憩後に、さらに進む。360度に雪山が見えてきた。頂上には雲がかかっている。左手にはアンナプルナⅡ峰(7937m)、Ⅳ峰(7525m)とガンガプルナ(7455m)(アンナプルナⅢ峰は手前の山に隠れていて、マナンを過ぎないと見えない)がずっと見えていて、さすがのヒマラヤのスケールである。街道にはところどころにストゥーパーやマニ車があり、雪山と調和している。この雰囲気は写真では部分的にしか伝わらないであろう。傾斜はほとんどなく、標高は4000m弱なので、この辺りは高齢になっても、体が動く限り来ることができるだろう。14時30分にマナンに到着。

ピサンーマナン間から見えるアンナプルナⅡ峰(左)とⅣ峰(右)
ストーパと雪山

マナンのACAチェックポイントで、トロンパス(5436m)越えには必ずしもガイドやポーターは必須ではないことを確認した。これまでにさまざまな情報があったが、ここでの情報が確かである。ここまで来るうちに、他のパーティーのガイドからは親切心から、ポーターを雇った方が良いとアドバイスしていただき、気持ちが揺らいでいた。しかしながら、ガイドやポーターを雇う義務がないことが明らかになったので、当初の計画通りに自力でトロンパスを越える覚悟ができた。自力で越えたいという理由以外に、ガイドやポーターを雇いたくないのは、複数人数になると気軽なトレッキング(日程変更やコース変更)がしづらいからである。マナンやヤクカルカの店には、「ポーター」や「馬」の看板が出ていた。馬は雪の少ない時に乗ってトロンパスを越えるのであろう。インターネットで検索すると雪のある時はヤクに乗って越えた人もいる(これは面白い)。

マナンでも一人部屋が取れた。一人部屋だと快適である(2019年10月アンナプルナ内院ではチョムロンより先は相部屋であった)。チャーメで会った日本人の方から、マナンでは条件の良いロッジ(どういう条件かは未確認)は一人部屋は取れないと聞いたが、ここはマナンの奥にあるためか、それとも、シーズンオフになってきたためか、良いロッジ(主観)なのに空いている。温水が出たので、シャワーを浴びて、洗濯した。天気が良く風が強いので、外に干すとその日のうちに十分乾いた。食堂はマキストーブで暖かいが、個室は寒い(ただし2018年12月のカグベニ(標高2807m)より暖かい)。薄手の腹巻をまいて、厚手のタイツをはいて、夏用の寝袋の上に布団を掛けて寝ているので、お腹の具合は良好。Wi-Fiはつながらない(翌朝の未明にはつながった)。

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